E4とかC3とかって何?音程を意味する表記について
ボイストレーナーの東本です。
ボイストレーニングも音楽の世界なので、色々と一般では使用しない言葉が出てきます。
その中の一つ、音を指すアルファベットがこちら。
C D E F G A B
ボイトレ中、講師と生徒の間でもよく使用します。
「A4の音がギリギリでないねーー」とか。
また、このアルファベットに♯や♭が付くものもいます。
それがこちら
C# D♭ D# E♭ F# G♭ G# A♭ A# B♭
並べてしまうと、初めて見る人には頭が痛くなりそうな記号ですが、実はとても簡単な話なので最後まで見てくださいね。
まず、馴染みのあるこちら
ドレミファソラシド
これをそのまま先ほどの記号に変換すると、CDEFGABとなります。
ド=C レ=Dという具合に。
♯や♭はそのままC#ならド#で大丈夫です。
因みにこちらをラから数えると単純にABCDEFG(ラシドレミファソラシド)となります。
アルファベット順にならんでいますよね。
これを丸暗記してください!
音楽の世界では基本こちらの呼び名がポピュラーなのです。
また、このアルファベットには数字が付くことがあります。
C4とかD5とかですね。
ボイストレーニングをやってる方や、楽器を演奏する方なら聞いたことがあると思います。
まずピアノを見てみましょう。
最大鍵盤数のピアノは全部で88鍵で、一番下の音はA(ラ)から始まります。
赤の点の付いた音です。
この上に存在するCをC1と言います。
そのままさらにオクターブ上のCをC2、その上をC3と言います。
解りましたでしょうか?
ではこの音は何でしょうか?
もう大丈夫ですよね!
正確はG4でした!
この名前で覚えてしまいましょう!
裏声を強くするためには??ミックスボイス習得方法その1 『エッジボイス』
ボイストレーナーの東本です。
スクールや教室、講師によって色んなアイデアがあると思いますが、今回は私がレッスンで使う弱々しい裏声を強く出すための方法を1つ紹介します。
前回、声帯のお話の中で、地声は完全閉鎖、裏声は半開き状態で発声しているとお伝えしました。
そして、一定の音から上は地声の張り上げを辞めて、半開きの裏声を使いましょうと書きました。
ここまでは殆どの方が実践可能かと思います。
さて、今日はここからになります。
その声帯が半開きで発声している裏声を元に、声帯を完全閉鎖できれば、その声がミックスボイスとなる訳ですが、実際にやり方を見ていきましょう。
皆さん『エッジボイス』って聞いたことありますか?
ボイストレーニングの経験が少ない方は聞き馴染みの無い名前かもしれませんが、いわゆる呪怨ボイスです。
ホラー映画『呪怨 じゅおん』に出てくるオバケの出す、喉をガラガラと鳴らしただけのあの音。
あれがエッジボイスです。
ボーカルフライとも呼ばれています。
カラオケやスタジオに行かなくてもお家で出せる小さな音です。
特に力を入れず楽にやってみてください。
首回りの力は使わずに楽に出すことが大切です。
このガラガラとした音は、声帯がしっかりと閉鎖した状態でなければ鳴らすことができません。
つまり『エッジボイス』=完全閉鎖なのです。
試しに息を「は〜〜」とゆっくり吐き、途中で「はっ」と止めてみてください。
「は〜〜 はっ」
この時、喉の奥に弱い力で声帯が閉鎖する感覚が分かるかと思います。
意外にもかなり弱い力です。ピタッくらいの。
声帯を閉鎖する感覚はこんなものです。
力任せに喉を閉める感覚と混合しないよう気をつけてください。
エッジボイスが上手く鳴っている時、声帯はこのピタッと合わさった状態だということです。
では、次にこのエッジボイスを出して途中から裏声に繋げるイメージで発声してみましょう。
ガラガラーはーーーー
女性はA4〜D5くらいの音で。
男性ならF4〜A4くらいがいいかもしれませんが裏声であればやり易い音で大丈夫です。
これを交互にやってみてください。
ガラガラーはーーーーガラガラーはーーーー
慣れてきたら切り替えるポイントに意識して、出来るだけゆっくり切り替えていくようにしてみましょう。
上手くいくと切り替わる瞬間、エッジボイスのガラガラした音と裏声の声が混ざってどちらも鳴っている箇所が出てきます。
この声を掴んでください!
更に慣れてきたらこの声のポイントで止めてみましょう。
成功するまで諦めずトライしてみてください!
何度も言いますが喉は閉めてはいけませんよ!
そして、このポイントで発声を伸ばすことができたら後は簡単です。
その声を大きく前に出すように発声してみてください。
強い声が出たらそれがミックスボイスです!
人によってこの方法がハマる方と、感覚を掴むのに少し時間が掛かってしまう方がいると思いますが、まずは混ざった声が出せるようになってみてください。
まずは裏声にガラガラをまぜること。
上手く出来た方は、その声を出した音から低い音へロングトーンで繋げてみてください。
裏返ることなく地声に着地できるはずです。
また、この時裏返ってしまうならそれは完全閉鎖が出来ていないと言えるでしょう。
もう一度エッジボイスと裏声を混ぜ、前へと強く押し出した声を出すことに徹底しましょう。
ミックスボイスってどんな状態の声??声帯のアクション編。
ボイストレーナーの東本です。
ボイトレのレッスンの中で生徒さんが最も求めている技術の1つ。
『ミックスボイス』
このレクチャーを得意とするスクールや教室も徐々に増えてきました。
高い声が出せる方法として認知されている発声方法です。
プロのシンガーが高音域を歌っているあの声こそがこのミックスボイスとなるのですが、果たしてどんな感覚で出しているのでしょうか。
貴方はこの声の習得に苦戦していませんか?
確かに色々な条件が揃い、正しい手順でトライしなければ簡単には手に入らない声と言えるでしょう。
闇雲な練習で習得することは簡単ではない。
でもこれだけは言わせてください!
正しく理解し感覚を掴むことで、誰でもできるんです!
貴方に出来ないはずがない!
私は何人もの生徒さんがこの声を手に入れる瞬間を見てきました。
そもそもミックスボイスって?
地声と裏声を混ぜるからミックス、、、
混ぜるって解りにくいですね。
今日は声帯の動きからこのミックスボイスのヒントを探っていきましょう!
声帯とは、声を作る振動弁。
喉仏の内側に位置し、声を出すと閉じ高速で振動します。
では、今この記事を読んでいる貴方の声帯の状態はどうなっているかと言うと、、、
図1
声帯を上から見た図です。
こんな感じで開いているのです。
声を出すと、、、
図2
このように声帯が閉じ、激しく擦れ振動を起こすのです。
単純に声帯を分厚くフルに使っていると考えてみてください。
では、裏声ではどうなっていると思いますか?
裏声での声帯のアクションは、、、
図3
こんな感じですかね、半開きで振動するといったところでしょうか。
そして、ミックスボイスで使用する声の本質は裏声にあります。
地声と裏声のレジスターリング(声域)を明確に定め、張り上げないよう正確に使い分けてみてください。
声がセパレートした状態となり、ある一定の高さの音を挟む度ひっくり返った感覚をもったまま歌うことになります。
この時、声帯は、図2の状態と図3の状態が音の高さにより変化しているのです。
まずはこの状態で歌いなれてみましょう。
今の裏声は声帯が半開きの状態ですよね?
この半開きを完全閉鎖することが出来れば、その声こそがミックスボイスなのです!
つまり裏声を使いながら図2の状態へと声帯を持っていくということです。
声はあくまでも裏声ですが、いつもの声帯が半開きの形では無く、閉じた状態で発声するのです。
この声を習得するためのメゾットはいくつかありますので次回詳しく公開します。
張り上げてしまい喉が痛い!Pull up(プルアップ)とは?
ボイストレーナーの東本です。
早速ですが、歌を歌う中で以下の症状いずれかを感じたことはありますか?
症状1、高音になるに連れ、声が大きくなり、ボリュームコントロールが効かない。
症状2、高音になるに連れ、どの発音も母音が「い」や「え」に寄ってきてしまう。
症状3、高音を歌うと喉に負担を感じ、何曲か歌うと声が枯れることがある。
症状4、高い音はどちらかというと、少しフラット傾向にある。また、しゃくり上げて歌うことが多い。
症状5、男性ならF#4〜A4、女性ならB♭4〜D5辺りがキツい!
如何でしょうか?
これらの症状に心当たりがある方は、Pull up(プルアップ)と言われる状態にある可能性が高いです。
Pull upとは
まず知っておいて欲しいこととして、声帯(声を作る振動を生み出す部位)の周りには複数の筋肉が存在します。
その中の一つ、声帯と並走し存在する筋肉、甲状披裂筋(サイロアリテノイド)。
この赤く色が付いているところが甲状披裂筋です。
この甲状披裂筋が働き声帯に緊張が与えられると、太くしっかりとした地声が作られる訳です。
Pull upは、この甲状披裂筋が優勢に働き、地声を強く発声するための筋肉状態のままで、高音を発声しようとする時に起こる症状を指します。
地声を発声する状態では、カバーできる音域に限界があります。
試しにピアノなどで単音を弾きながらロングトーンをしてみてください。
Ahーーーーで大丈夫です。
半音ずつ上がっていくと何処かで少しずつ首回りに無理を感じはじめます。
少しでも抵抗感がある音の一つ手前が、貴方の地声の最高音となります。
恐らく意外と低い位置に存在していませんか?
もちろん出そうと思えばもっと上まで発声することは可能ですよね?
しかし、少しでも抵抗感がある音はすでに、この甲状披裂筋優勢の発声状態で出すべきでは無いのです。
正しい別の出し方に変化させていく必要があります。
ここで伝えたいことは2つです!
その1
高音を楽にしっかりと出したいならまず、Pull upをやめること!
Pullをしている状態の先に正しい発声はありません。
いくら頑張ってもこの問題が解決することは難しいでしょう。
その2
貴方の地声の最高音をしっかりと見極めること。
地声の最高音を一歩でも踏み込むと、その先にあるのはPullの一本道です。
ここが辛い高音発声への片道切符を渡させる分岐点なのです。
知ってますか?貴方のボイスタイプ
初めまして。
ボイストレーナーの東本です。
早速ですが皆さんは歌声について悩んでいる事はありますか?
私は日々のレッスンの中で、たくさんの生徒さん達の歌に対する悩みを聞いてきました。
その中で、やはりダントツで一番多い悩みは
「うまく高い音がだせない!」
というものでした。
きっと、この音域に対する問題を感じている人は多いことでしょう。
今となっては、ボイストレーニングも素晴らしいノウハウが溢れ、ネット上でも簡単に情報収集可能な時代。
とても有り難い、、、
とても有り難いのですが、、、
残念ながら全てのメゾットが、貴方の声をより良く出来るとはかぎりません。
それは一人一人の持つ声帯や筋肉、共鳴腔と呼ばれる声を集めるエリアの形などに違いがあるとゆうこと。
私が出来たのだから!この方法で練習すれば必ず出来る!
ボイストレーニングに関しては、全てそうはいかないのが現実だと言えるでしょう。
なので、貴方の声にとって最も効率のよい練習法を見つけることがとても重要なのです。
ここでは自分の声を知り、効率のよい練習を導き出す為の情報を惜しみなくお伝えしていきます。